VLANを通過させないUTMがある場合のゲストwifiの作り方

仕事上でUTMが間にいてVLANを利用したゲスト用Wifiを用意する場合がでてきまして、どうしたもんかと考えてこんな風にやってみました。

構成機器

メインルーター:YAMAHA RTX830 :192.168.100.1

UTM:VLANを通さないUTM(ブリッジモード) :192.168.100.240

AP:YAMAHA WLX212 :192.168.100.250

 

<RTX830>  – <UTM> – <WLX212> —– 機器類

 

ゲスト用Wifiなので、基本的な考え方は

・ゲスト用Wifiで接続してる機器類はインターネットに接続できればいい。

・社内の機器類には接続させない。

この2つが大事かなということで

・VLANが必ず必要というのではない。

・たまにお客さんが使う程度なら接続台数は多くなくても良い。(10台程度)

そういう考えだと間にVLANを通さないUTMがいてもなんとかなりそうだと。

 

基本的な考え方は

・UTMがいるため、すべて同一セグメントで統一する。

・RTX830のDHCPの範囲と被らないDHCPをWLX212でも用意する。

・ゲスト用Wifiでつながってる機器類を社内のネットワークと通信させない(フィルターを掛ける)

 

 

・これはWLX212にてDHCPサーバーを用意できることと、

・そのDHCPサーバーを利用できるSSIDを選択できることがわかった。(全適用じゃない)

ので、試してみようかと思ったんです。

 

上位のRTX830は簡単設定で設定を進めるとDHCPが

192.168.100.11 – 192.168.100.191/24

に、なってるので

WLX212でもう1個 192.168.100.220 – 192.168.100.229/24 の範囲ででDHCPを建ててやればいいかな?と

で、その範囲の機器類から社内の”それ以外”にフィルターを掛けて通信を不可にしてやればいい。

 

で、実際の設定は

まず、WLX212でDHCPサーバーの設定をする。

・DHCPの範囲をRTX830と被らない場所で10台に設定する。

今回の場合は 192.168.100.221 ~ 192.168.100.230 /24

に設定する。

・IPアドレスの払い出し先を 「無線接続端末のみに払い出し」にする。

 

次にゲスト用SSIDを作る。

・SSIDを「guest-wifi」(任意)

・VLANID:1のまま

・プライバセーセパレータを「使用する」(ゲスト用機器類間の通信を遮断)

・認証方式:WPA2-PSK/WPA3-SAE(接続できる機器類を多くするため)

・PSK(事前認証鍵)をてきとーに決め

・内蔵DHCPサーバーを「使用する」に変更

これで、WLX212の設定は終了。

 

次にRTX830にて、社内の機器類との通信をフィルターかけて遮断してやればいい。

(とりあえず受信側だけでいいかな?気になるようなら送信側も掛けてあげればいい)

「詳細設定」→「セキュリティー」→「IPフィルター」LANの「設定」

静的フィルターの「編集」→「新規」で

・タイプ:reject(ログは有り無しはお好きに)

・送信元アドレス: ゲスト用Wifiで接続する機器類のIP

(=WLX212のDHCPサーバーで決めたIP)

・宛先アドレス:社内のネットワーク機器類(ただし、ルーターのアドレス、

ブロードキャストアドレス(xxx.xxx.xxx.255)を除く)

このような設定で確認で追加

 

 

できたフィルターを「先頭に追加」で、適用フィルターに追加します。

こうなれば、OKです↓

 

これで、テストを行って問題なければ終了です。

 

あと、この場合、通信を許可してる機器類(ルーター等)とかのセキュリティーには気をつけてください。

(パスワードを強固なのに変更する等)

 

PS.久しぶりの投稿でした・・・

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